ローズ・オニールの広告 "JELL-O"編
"キューピー"の生みの親で、アメリカの女性漫画家の草分け。イラストレーターで画家、彫刻家、作家でもあり、婦人参政権運動の活動家でもあったローズ・オニール(Rose O’Neill, 1874-1944)。 一時は世界一裕福な女性イラストレーターと言われるほど売れっ子だった彼女は、様々な企業の広告も手がけました。 中でも有名なのは、ゼリーの素"Jell-O"の広告。彼女のイラストは雑誌などの広告だけでなく、メーカーが無料配布していたレシピブックにも使用され、それらの冊子は今では人気の紙モノ(ephemera)として売買されています。 ローズ・オニールがキューピーを正式にキャラクターとして“Good Housekeeping”誌で発表したのが1909年。JELL-Oの広告を描き始めた時期とも重なっているため、レシピブックにもキューピーが登場、可愛らしい姿で大活躍しています。