マリー・マドレーヌ・フラン=ノアンの"Alphabet en images"

フランスのイラストレーター、 マリー・マドレーヌ・フラン=ノアン(Marie-Madeleine Franc-Nohain, 1878-1942)による"Alphabet en images"(1933年)。


アルファベット絵本というと、A-abeille(蜜蜂)、B-bouquet(花束)、C-chat(猫)のように、動植物や物の名前で説明するものが多いと思うのですが、こちらは人名を組み合わせた珍しいタイプ。

しかも「VINCENT va au village vendre son veau(ヴァンサンは子牛を売りに村へ行く)」のように、登場した子どもの名前と同じ文字で始まる名詞や動詞を使って文章が作られていて、言葉を学ぶための本としてなかなかよく考えられていると思います。この文章もマリー・マドレーヌ・フラン=ノアン自身によるもの。

M・P・S・Vの4文字が2枚ずつあるため、イラストは中表紙を含めて31枚あります。




画像:フランス国立図書館


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